北海道における木質バイオマス

 19日、民主議員ネット南・北空知研修会が岩見沢市で開かれ、北海道議会議員で、『北海道森林・林業・林産業活性化推進議員連盟事務局長の段坂繁美氏から『国の森林総合計画と木質バイオマス発電について』の講演を受けました。

 

・『北海道バイオマス活用推進計画』の概要

 平成21年度施行の『バイオマス活用推進基本法』で都道府県が計画策定に努めるよう規定されており、本道には多様なバイオマスが豊富に賦存しその活用は極めて重要なことから計画策定することとなっており、『北海道循環型社会形成推進基本計画』や『北海道省エネルギー・新エネルギー促進行動計画』など関連計画と連携させ、平成25年度から10年間の計画を策定することとなっている。

・市町村でバイオマスの利活用を進める際には『市町村バイオマス活用推進計画』等の策定が必要

・木質バイオマスには、森林整備により発生する『林地未利用材』、製材工場などで発生する『バーク・木屑・オガ粉』、住宅などの『建設廃材』、街路樹の『剪定枝』などがあり、北海道では『林地未利用材』の有効利用が重要

・カスケード利用により、素材段階から最終段階までムダ無く徹底的に利用する考え方が重要

・『FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)の開始』~未利用木材燃焼発電の固定買取価格は33.6円で20年間となっており、他の方法から比べても高額の価格

・FIT認定は北海道では、苫小牧で1万2千kw、江別で2万5千kwが85億円、紋別で5万kwが150億円の計画が進みつつある

・ペレットストーブ等の導入補助事業では、札幌市、平取町など道内27市町村(34事業)などもある。(深川市は無し)

・道内でもまだまだ発展途上、是非利用促進に向け各級議員の取組みを期待する

 

 などの、講演内容で、木質バイオマスの取組みがほとんど無い深川市としては耳の痛い話でしたが、深川市における森林資源は、国有林面積が120km2、道有林面積が8.7km2、一般民有林面積が196km2、合計が324km2と、市の面積の6割以上となっており、利活用の方法如何では、極めて有効な資源です。

 今後、どのように有効活用していくか、なかなか前に進まないところが現状ですが何とかしなければ!の思いを強く感じます。