深川市男女共同参画市民フォーラム

 9日、深川市経済センターで『深川市男女共同参画市民フォーラム』が開かれ、市民の皆さんおよそ100名が参画されました。

 

 このフォーラムは深川市が主催し、深川市男女平等参画推進協議会が主管、深川市農業対策協議会の後援で開催され、『深川市男女共同参画計画』に基き性別にかかわらす自らの生き方を選択し、個性や能力を発揮できる社会の実現を目指し家庭・職場・地域社会における男女の参画意識の形成と実践活動を促進するために開催されています。

 

 今年は基調講演に、NPO法人北海道食の自給ネットワーク事務局長の大熊久美子氏をお招きし、

『食べることは生きること』~あなたにとって食べることは?~

の話をお聴きしました。

 

 講演では、

・現在スーパーの惣菜、デリカコーナーは毎年売り上げが伸び続けている

・年代・性別に関係なく、コンビニ弁当、ホカ弁、インスタント、ハンバーガー、レトルトなどなど、作らなくても買うだけで食べられる、中食と呼ばれるものが伸びている

・中食、外食合せて全家庭の家計食費の70%を超えた

・逆に原材料を買ってくる金額は29%となった

・高校生で弁当を持ってくるのは3分の1、3分の2はコンビニおにぎり、パン

・魚を食べるのは回転すしが一番、酢の物は絶滅危惧種となっている

・白いご飯が食べられない子ども、食物繊維、豆は食卓から消えつつある

・嫌いな食べ物ワースト3、1位ピーマン、2位ナス、3位しいたけ

・渋味、苦味、酸味の味覚が整っていない

・甘いもの、油っこいもの、サプリメント、野菜ジュースが増えている

・以上の結果、生活習慣病が5人に1人、5人中3人は予備軍で小学生まで低下

・便秘、噛まない、ドライマウス、口呼吸、あごが未発達で骨格全体が未発達に

・2002年から小学生を対象にした『食育講座』をはじめる

・小3~6の24人を6月から11月の毎月1回、計6回の講座

・日本は食料自給率39%で世界でも特異な国

・世界一の食料輸入国で、食べ残しも突出し年500~800万トンは、世界中の食料援助1年分の1.5~2倍で、日本の全収穫量に匹敵する

・食べること=生きること

・子どもたちの卒業の時に、これから沢山のつらいこともあるが、大切な自分のために温かいものをつくり食べなさい!と伝える

 

など、軽妙なテンポで食の大切さ、野菜の必要性を教えていただきました。

 

 講演の前段には『ロールプレイ』が行われ、私もスタッフの一員なので、前段の準備から当日の進行役を勤めさせていただきました。

 内容は、老若男女6名から今週一週間の食事メニューを発表してもらうという設定で、はじまる直前に指名した参加者にお願いしてシナリオを読んでいただいたのですが、皆さんそれぞれ役になりきっていただいて会場からも大きな拍手をいただき、前座としても何とか役目を果たし、あっという間の2時間でフォーラムを終えることが出来ました。