政治政策集会

 24日札幌市の北海道自治労会館で、『2015年度自治労日高・胆振。空知自治体議員連合総会』及び『政治政策集会』が開催されました。

 衆議院の旧4区(空知・胆振・日高)エリアの自治体職員出身の各級議員が参加するこの会は、現在18名の会員が所属しており、私はこの会で昨年から会長の任をいただいていますが、年に一度の総会、それに併せての政治政策集会はこの5年ほど毎年開催しており、時々の政治課題を題材に研修し、終了後には『交流懇親会』で更にそれぞれの近況や課題を語り合っています。


 今回の政治政策集会には講師に徳永エリ参議院議員をお招きし、『TPPと安全保障法制について」をテーマとしてご講演をいただきました。


 政府はハワイで合意に至らなかったTPPをアトランタに持ち越し、『大筋合意』なる言葉でTPP交渉妥結を演出しています。

 この間、TPP交渉の調査団として、佐々木隆博衆議院議員と共に何度も現地に足を運ばれた徳永参議院議員から、TPP交渉の注目すべき問題点などを講演いただきました。


・2012年8月『第3次アーミテージ・ナイ・レポート』に記載の項目が今まさに、安全保障法案の中身と一緒、TPPの合意内容と軌を一つにしている

・カナダの交渉官が「日本にとって何のメリットも無い今回の交渉をどうして日本は躍起になって進めようとしているのか?」と言われるほど日本にとってのメリットはほとんどない。

・協定文にある、為替操作条項は一面では中国対策向けだが、実際にはアベノミクスの円安政策、異次元の金融緩和による1ドル80円から120円の円安は関税にすると40%の引き下げと同等

・今後、参加12か国で批准されるか、12か国の署名から2年以上経過し、GDP85%以上かつ6ヶ国以上が批准

・さらに、日本の批准も来年参議院選挙以降という考えが政府与党内に浮上し、憲法第53条に基く、野党側も国会開催要求にもかかわらず臨時国会開催しないことなど、この問題隠しに躍起になっている


 ことなどをていねいにご講演いただきました。


 問題だらけの安倍政権ですが、外遊で日程が取れないなどとして、平気で憲法違反の開催を見送ることや、三権分立を理解していないであろう臨時国会の開催を与党と相談する行為など、まさにやりたい放題の状況です。

 やはり、一日でも早い臨時国会召集で、戦争法案の問題、TPPの問題説明、新閣僚の所信を質してほしいものです。


 集会終了後は場所を移して、懇親交流会で更に意見交換を深める事が出来ました。