自治の危機・・

 辺野古基地建設問題で安倍政権と沖縄の自治が大きく揺れています。

 安倍政権は「法に従って粛々と遂行する」基地建設は、沖縄県民の意思が、選挙結果が、圧倒的な反対をし続けているにもかかわらず、政府にとって都合のいい条文だけ、都合のいい論評だけ取り上げて、それでも思い通りにならないと、最後は代執行という「言うことを聞かないならお上が召し上げる」行為を進めようとしています。

 安倍政権が誰のために何のためにこれほどまでに、戦争法案を整備し、TPPを強引に大筋合意させ、辺野古の海に新たに米軍基地を建設しようとするのか?

 国民の命を守るため・・・と、安倍総理は説明しますが、安倍総理に見えている国民とは?誰なのでしょう?

 

 自治とは、自分たちのことは自分たちで決める事で、自分たちで決める権利を保障しているのが憲法であり、地方には地方に住むみんなで自分たちの事を決められる権利を持っているというのが、地方自治体の当然の権利であり、それが自治体の存在意義でもあります。

 この権利を、今まさに安倍政権が踏みにじろうとしています。

 

 憲法9条第2項に明らかに違反する安全保障関連法案、憲法53条(内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない)に基く要求を無視、憲法を尊重し擁護する義務を負う大臣・国会議員が憲法を守らない、そもそも現衆参国会議員自体が違憲状態での選挙の結果による議員であることを顧みる事も、謙虚さのかけらもない姿に、安倍政権と与党自民公明党の暴走・・・以外の表現を思いつきません。

 

 いつの日か、・・・政府に盾突くようなことがあれば辺野古のように沖縄のようになるぞ・・・そんな話にならないために、今こそ自治の大切さ、自治こそが民主主義の根幹であることを皆で意識し行動していくことが必要と考えます。