愛知県知立市

 今日から3日間の民主クラブ行政視察ですが、早朝6時のスーパーカムイで深川を出発し、中部国際空港に11時半過ぎに到着、そのまま愛知県の西三河地区の知立(ちりゅう)市にお邪魔し、知立市コミュニティバス『ミニバス』について調査しました。

 わずか16㎢という市域に、およそ7万人の市民が住む、愛知県内でも人口密度の高いまちで、池鯉鮒(ちりふ)宿として、東海道五十三次の39番目の宿場町として栄えた歴史があるそうです。

 

 名鉄名古屋本線と三河線が乗り入れる知立駅を拠点として、市内をくまなく循環するバス路線は現在5つの路線がありますが、運行開始は2000年6月からで、4路線を2台のバスで運行することから始まっています。

 その後、路線の変更等を重ね、2008年にバスを4台に増車し、それまでのほぼ2倍の運行本数にし、2011年10月からはさらに1路線拡大してきた結果、年間30万人近い利用者数になっています。

 1乗車大人100円、1カ月の定期券は1,000円という安さと乗りやすさ、路線網の細かさは毎年の利用者数の増加が物語っています。

 バスの購入費は1台役2千万円、年間の委託料は5コースで1億12百万円、バスの料金収入2000万円ほどと、市の負担は決してすくないものではありませんが、市民の足となっていることは間違いないようです。

 

 5つの路線のバスは、グリーン、パープル、オレンジ、ブルー、イエローの5色にカラフルに塗り分けられており、子どもから高齢者まで安心して乗車できるものになっています。

 

 深川市でも公共交通網の確保が喫緊の課題となっていますが、知立市の取組は実績的にも歴史があり、大変参考になるケースと考えますので、今後議会を通じて議論を進めて行きたいと思います。