市立病院の経営について

 日中は夏日まで上昇する気温も、朝方には霧が発生し辺り一面真っ白な世界になり、農作物にはしっかりと露がついて生き生きとしています。

 稲の開花も一気に進んで、早くも穂が垂れ出している所もあり、長雨、日照不足を一気に解消できるか期待します。

 

 1日に社会民生常任委員会の所管事務調査で『市立病院の経営等について』調査し、平成29年度の病院経営の報告をいただきました。

 

 冒頭、吉田事務部長から、医師確保の取り組みについて

・懸案となっている小児科、整形外科の医師確保については非常に厳しい状況だが、整形外科で外来診療のコマ増をいただいている

・内科医で40代後半の1名、卒業後3年目の2名の医師が増え、内科が7名体制となっている

・昨年度途中から眼科で常勤医配置1名が復活し、診療、手術共に増となっている

ことなどの報告がありました。

 

 H29年度は、入院患者数が平均164.7人、診療単価も35,080円と前年を大幅に上昇した一方、外来患者は毎年減少の一途で、1日平均469.2人、10,777円と、なったことにより、決算では、料金収入は33億43百万円と、前年比1億64百万増収となるなど、実質的な経常収支は、83百万円の赤字に収まり、市からの経営安定化資金として4億3千万円を資本金として追加するなどした結果、単年度不良債務は△66百万円と、累積不良債務額も5億38百万円に圧縮され、資金不足比率も14.9%と、2.7%改善されています。

 

 深川市立病院新改革プランの確実な進行、地域包括ケア病棟30床の開設でフル稼働している事や、医師の増加、病棟間の入院連携でベッドコントロールがしやすくなっていることが入院患者数を押し上げている状況が報告されています。

 

 新改革プランの点検・評価報告書については、市立病院HPにも掲載されていますので、皆さんもご覧ください。

 

 藤澤院長を先頭に、医師間をはじめ、全スタッフが連携した取り組みが実行され、その成果が徐々に出てきていることは有り難い事ですが、今年度に見直される診療報酬の改定がどのような方向になるかで、病院経営に与える影響が大きくなりますので、注目していきたいと思います。