翁長雄志知事が67歳という余りにも早くご逝去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
今年6月23日の慰霊の日には沖縄全戦没者慰霊式典に出席され、「平和宣言」では安倍首相を前にして「20年以上も前に合意した辺野古への移設が普天間飛行場問題の唯一の解決策と言えるのでしょうか」「『辺野古に新基地を造らせない』という私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません」と、すい臓がん手術明けの痩せた身体でありながら、毅然とした姿でスピーチしました。
また、翁長知事は2015年の国連人権理事会でおこなった演説で、
「自国民の自由、平等、人権、民主主義、そういったものを守れない国が、どうして世界の国々とその価値観を共有できるのでしょうか。日本政府は、昨年、沖縄で行われた全ての選挙で示された民意を一顧だにせず、美しい海を埋め立てて辺野古新基地建設作業を強行しようとしています。
私は、あらゆる手段を使って新基地建設を止める覚悟です」
こう述べられました。
翁長知事は辺野古の新基地建設撤回をイデオロギーではなくアイデンティティーだとして、オール沖縄をリードされてきました。
翁長氏のご逝去は、沖縄にとって、日本にとっての計り知れない損失です。
翁長氏の言葉を受け止め、今まさに、日本で国民一人ひとりの、自由、平等、民主主義が問われていると考えます。