岐阜県郡上市 地域医療を守り育てるための取り組みについて
①第2期地域医療を守り育てる郡上市ビジョンの策定について
市内2つの公立病院改革プランを踏まえた将来構想を考えることが求められる。
②背景と目的
平成23年3月に『第1期地域医療を守り育てる郡上市ビジョン』を策定し、現状や課題等を確認しながら検討協議を重ねて来たものを、第2期に向けつなげる。
③地域医療確保検討委員会
病々連携、病診連携に関する事、公立病院等の望ましい在り方に関する事、その他地域医療の確保に関する事について検討し、委員15名、任期2年で結成
④郡上市の地域医療の課題
・医師不足と医療従事者の高齢化・救急医療、休日夜間医療の非急患受診、医師等の疲弊・へき地医療体制の中長期的維持・小児産科医療体制の負担と医師の高齢化 等々
⑤『郡上市の地域医療を考える市民フォーラム』からの提言
これまでの話し合いの内容を市全体に広める事
医療機関・医療従事者を守り大切にすること
郡上市の健康づくりをすすめる事
⑥病院機能の検討
市内4つの公私立病院のほとんどが同一機能を構えており、役割分担が必要
⑦新公立病院改革プラン
2025年における、郡上市民病院(150床)と県北西部地域医療センター国保白鳥病院(64床)の機能分化を明確化する
地域包括ケアシステムの構築
⑧市民活動『ガヤガヤ会議』の取り組み
平成19年から自治会連合会などが中心となって開催されていた『郡上市の地域医療を考える市民フォーラム』から、平成26年第5回目の開催後、有志が集まり『ガヤガヤ会議』が発足し市民活動に移行
『地域の土壌づくり』をキーワードに
地域に出向き団体を巻き込んだ企画会議を進め、市内7地域の内3カ所で開催
⑨まとめ
行政主導ではない、市民有志による活動が必要
市民、医療機関、行政が一体となって取り組んで行ける『土壌づくり』の形成が重要
地域医療を知ろう!そしてみんなに広げよう!
郡上市は、旧郡上郡7町村全域を市域としているため1,030㎢と広大な面積を擁し、42千人の人口を抱え、面積・人口共に深川市の2倍で、しかも、木曽路の山深い土地柄での合併市となっており、地域医療の確保に大変な中で、市民が主体となった取り組みをされていることと、行政がバックアップしている姿に大変参考になるお話を聴かせていただきました。
また、郡上市街を一望できる郡上八幡城は天空の城とも呼ばれ、どこからでもその威容を望める旧市街地には信号が一基も無いという、古い街並みが残された観光地としても一見の価値のあるまちでした。