一已屯田会

 2月1日は誕生日なのですが、毎年この日は「一已屯田会」の総会が開かれており、今年は第58回目の総会でした。

 たまたまなのですが、総会の回数と私の歳が一緒で、総会が開かれますので、会に参加されている方も私の誕生日を祝っていただいております。

 明治28年、29年に鬱蒼とした原始林だったこの地に、アイヌ民族の木船に乗せられて入植したのが、一已屯田の始まりで、2mもの木を切り倒すのに丸一日かかったなどのエピソードは、今の広大な北空知の沃野からは想像もできないものです。

 本州、四国、九州の各地から、農地の開拓と北辺の護りのために、家族ともども、ヒグマやオオカミの住む北国での生活は想像を絶するものだったと思います。

 今では屯田4世の方達も高齢化が進んでおり、会の存続議論も常に出ているようですが、一已の成り立ちを今の子ども達に伝承し、故郷を誇りに思う取り組みを続けて行かなければと思います。