朝まで生テレビ

 大晦日の夜、元日の朝に、朝まで生テレビ!を、出演者には逢坂誠二衆議院議員なども出演されていたので、居眠りをしながら途中まで観ていて最後は断念しましたが、田原総一朗氏の進行に疑問を感じつつ観ていました。

 

 その中で、東京都医師会会長の尾﨑治夫氏が発言した内容が的を得ていて記憶に残るものだったのですが、書き起こしがありましたので引用させていただきます。

 

以下引用・・・

 

 

 第一波から半年も時間があったのに医療提供体制の確保をしっかりやってこなかったから、医療体制が逼迫しているのでは、というような言い方を、三浦瑠璃国際政治学者先生(国際政治学者、政府『成長戦略会議』民間議員)仰っていました。

 平時のタンカーや輸送船しか持たせてもらえなかったのが現実の医療の中で、急に軍艦にかえろと言っているようなもので、医学界の努力で半年でできるようなものではないんです。

 民間医療機関を中心に発展してきた日本の医療の歴史を学んでください。

 皆保険制度を忠実に守り、必要な医療体制を訴えても財務省主導で必要な医療体制整備を押さえつけられてきた現実、10年前、新型インフルエンザを経験したにもかかわらず、韓国や台湾と違いその後の感染症パンデミックに対する体制を作ってこなかった国の責任、これらに言及せず、なぜ医療側の怠慢に帰するような発言をされるのか。

 我々医療機関は、現状では、タンカーや輸送船で敵と戦うしかないんですよ。

 医師も看護婦も俄仕立ての兵士となって感染症専門のスタッフと一緒に戦うしかないんです。皆一生懸命やっています。

 

引用終り

 

 尾崎氏は終始一貫、現場の切実な声を抑制的に発言されていた印象でしたが、安倍・菅政権べったりの発言に終始する三浦氏の発言には、さすがに放って置けないことと、現場を無視した政府の対応に発言されたものだと思います。

 

 成長戦略会議の民間議員の認識がこの程度である限り、菅首相がコロナ対策に適切な対応を期待するのは、絶望的だと感じるばかりです。