市議会定例会が始まりました

 今日から3月です。

 2月中の更新を公開しておりませんでしたので追って紹介いたします。

 本日から、深川市議会第1回定例会が始まりました。

 今日の本会議では会期の決定の後、議長に許可をいただき所信表明をさせていただきましたので、その内容を掲載させていただきます。

 

 

本日、令和5年第1回深川市議会定例会が開会されますにあたり、お時間をいただきまして、市政に対します私の所信の一端を述べさせていただきたいと存じます。

このたび16年振りの選挙戦となりました深川市長選挙におきまして、市民の皆さん多くのご支持を賜わり、市政を担わせていただくことになりました。

まことに光栄でありますとともに、改めて身の引き締まる思いであります。

そして、この16年間、市政のかじ取り役として深川市の先頭に立ってこられた山下貴史前市長に対し、この場をお借りして心より敬意と感謝を申し上げます。

 

10年前に亡くなった私の父は、終戦直前の昭和20年春、15歳になる年に東京で警察官だった祖父が、拓北農兵隊として、およそ70戸の家族とともに、親子6人で今の北一已駅を臨むこの地に入植しました。

私はこの移住してきた祖父母や父が始めた農家の息子に生まれ、農業の楽しさ、小規模農家の悲哀も味わってきた地元の人間の一人であります。

深川市の自慢はおいしい農産物、コメ、野菜、果物、また、花き栽培や、畜産などはどれも道内での指折りの産地です。

そしてそれを生み出すのは、深川市が誇る農地です。

耕作放棄地の無い深川市の農地は、菊亭農場、鷲田農場や、屯田兵、石橋農場の皆さんなど、先祖伝来のたまものです。

だからこそ、この素晴らしい田園に育まれた基幹産業である農業が将来に渡って持続させなければならないと考える次第です。

 

また、深川市の大きな課題の一つであります、少子高齢化、

令和2年度に改訂した深川市まち・ひと・しごと創生の人口ビジョンでは、令和7年に19,200人を維持する推計となっていますが、令和4年末ですでに19,158人と予想を超えて人口減少が加速しており、少子高齢化への対策は待ったなしの状況です。

令和4年に生まれたお子さんは68人と、過去最低だった令和3年の64人から回復してはいるものの出生数が少ない状況が続いていて、さらなる少子化対策が求められます。

一方、高齢化率は43%を超えており、健康長寿の取り組みや、高齢者が住み慣れた地域で暮らしていくための日常生活支援としての除雪、買物、交通機関などの確保、そのための、教育・保育・医療・介護・福祉・建設・製造・販売・流通・金融・観光などなどあらゆる産業の維持発展、そして、それを担う人材の育成が重要課題となっています。

他方、このように人口減少が続く中、一つの自治体だけでは、課題を解決していくのが難しくなっていることから、北空知定住自立圏形成協定を基に、地域における役割を踏まえつつ、近隣自治体との連携強化を一層推進していく所存であります。

特に留萌本線の完全廃止が3年後にせまる中、連携をさらに強めて対応してまいります。

 

また、皆さんにご案内の通り、市役所新庁舎での行政サービスが10月からスタートするにあたり、市民の皆さんに親しまれ利用しやすい市役所になるよう、組織機構の見直しも進めつつ、行政運営の最前線に立つ市の職員とともに、深川市政の責任者として、総力を挙げてまいります。

 

私が、まちづくりで一番大切に考えていることは「人」です。

人はまちの宝物と考え、子どもや高齢の方、障がいのある方をはじめ、「人」にやさしい施策に取り組みます。

「やさしいまち」とは、みんなで支え合い、助け合える居心地のよいまちです。

誰一人として取り残されることなく、包み込む、何かあったときにお互いさまと言える、そんな人にやさしいまちづくりを市民の皆さんと一緒に進めていきます。

 

私は、人からはじまる深川のまちづくりとして、

一つ目に、子育て世帯が安心して生活できるまちづくり

二つ目に、子どもから高齢者まで安心して暮らせる福祉・医療のまちづくり

三つ目に、若者からシニア世代まで女性も男性も働きがいのあるまちづくり

四つ目に、市民がいきいきと活動できる芸術・文化・スポーツのまちづくり

五つ目として、安心安全のまちづくり

最後、六つ目として、市民参画による公平公正なまちづくり

この6つをかかげ、若い人がものを言いやすい雰囲気があるまち、

市外の人が来てみたい・寄ってみたいと魅力を感じるまち、

何事にも一生懸命に取り組む人たちを地元に住む人たちが支えられるまち、

私が先頭に立ち市の情報発信をすることとあわせて、

市民の多様な考えを尊重した行政運営を進め、

「行ってみたい」「住んでみたい」「住み続けたい」と思ってもらえるようなまちを目指し、深川の新時代へ向けて、市民の皆さん、議員の皆さんとともにまちづくりにまい進してまいります。

 

 

以上、所信の一端を申し上げましたが、市民の皆さん並びに市議会議員各位におかれましては、今後の市政運営に特段のご理解とご協力を賜わりますよう心からお願い申し上げまして、市長就任にあたっての所信表明とさせていただきます。

 

 

 私にとって、理事者側での初議会となりますが、明日以降も議会は17日まで続きます。

 市民の皆さんが安心して生活できるまちづくりにまい進いたします。